周りの機嫌は本当にあなたのせい?
今週卒業された20代の女性
もともとは職場の人間関係からくるストレスから
不眠や身体不調をきたしてました。
場の空気や職場への迷惑かけないことが第一で
趣味や好きなことのために
有給を取ることすら抵抗があったそうです。
この人間関係パターンは
幼少期から続いていました。
三姉妹の真ん中あるあるですが
常に家族の空気を読み
調和を取る役割をずっと引き受けてきました。
自己犠牲の精神が生活レベルで当たり前
まず彼女が最初に気づいたのは
大好きなダンスを玄関の鏡の前で
汗だくで踊った時の自分
レッスンや発表会に行く時間すら取れなくても
今ここの内的基準で楽しむことを思い出しました。
職場でも内的な基準で
自己主張ができるようになり
一旦受診が途絶えてました。
数ヶ月ぶりに来院された時は
別のテーマ(根っこは繋がってます)で
家族間の強い感情の板挟みになってました。
今までの調整役や媒体役ではおさまらず
怒りや否定といった感情を浴び
内側が嵐のように荒れていました。
それでも彼女は自分がされて嫌なことは
絶対人にしないという揺らがぬ信念から
感情に乗っ取られない自分軸を貫きました
ただその状況を
普段は人に頼らない彼女が
冷静に両親に相談することによって
両親の不仲(ことの発端はこっち?)が
解決したそうです。
その結果、
彼女が家族間の調整役をする必要がなくなる
という変化が勝手に起きたようです。
どっちが鶏か卵かは分かりません。
ただ今までのパターンが壊れていく
一連の家族劇場を通して
人の機嫌や感情を背負いすぎるのではなく
彼女自身が自分を一番信頼し
自分の機嫌は自分で選ぶと
自分を大切にできるようになったそうです。
初診から最後まで
私側からほとんど踏み込むことはなく
いつも事後報告で変化していく
そんな芯の強さのある方でした。
当院を選んでくださりありがとうございました。
ご本人の同意の上
振り返りシート掲載させていただいてます。