大きな失敗したことないのにいつもどこか不安
40代男性の不安障害
休日夜から出勤前の胸の圧迫感、嘔気
仕事も家庭も順調
いつもスーツをバリっと着こなす
ハンサムなさわやかサラリーマン
一見どこも困ってなさそうなのですが
内的にはいつも漠然不安
他院では抗不安薬などを処方されましたが
何か違う。根本的なところと向き合いたいと
当院のブログも読んでくださり来院されました。
中間管理職は確かにプレッシャーでストレスです。
ただ実際にミスや失敗が起こったわけでもなく
部下のミスしないようにと自分の仕事そっちのけで
メールのチェック,部下の指示出し
気遣いを超え過干渉への疲弊にすら見えました。
自分が手を緩めたら全て壊れてしまうような不安
何がそこまで過剰に失敗しない予防策に
エネルギーを費やさせていたのでしょうか?
確か私が診察室で
「今度パジャマで来院したらいいと思います」
と本気で思ったのはこの方が初めてでした(笑)
まずは過干渉を20%引き算
内的なマインドフルネス状態を20%足し算
この辺をアドバイスしました。
緩むと根底テーマに向き合うゆとりが作られます。
少しずつ過剰適応の努力が生み出される前の
小さな心の傷を思い出していきます。
そして5回目
彼のプライバシーなので詳細は伏せますが
幼少期に何気ない日常のワンシーン
親にされたある出来事が心の傷になっていたと
話された時、私は吹き出してしまいました。
(すみません)
ただその時の心の傷から
これだけの失敗やミスへの過剰防衛プログラムを
作り出していたと腹落ちされました。
もう過剰防衛プログラムに頼る必要はありません。
自分自身のでその構造を理解したから。
会社も職場も環境は何も変わってません。
ただ世界を認知するあり方が変わっただけです。
東洋医学では症状をネガティブととらえません。
必ず陰陽,因果といった時空を超えた
流れの一角として現れてきます。
お疲れ様でした!
改めて当院を選んでくださりありがとうございました。
